林檎好きの戯言ログ

気まぐれでしかブログ書きません。しかし毎回長い。

「僕は待ちきれない」ーー 8月8日とレグルスの星。

前書き

 

遅ばせながら、ようやく逢田梨香子さんのソロイベントに参戦できた。

 

感じたことも、イベントの前と後に考えたことも若干多くて、せっかくだからこの記事にぶつけようと思って書いてたから、割と遠慮のない記事になると思う。そういうのが苦手な人は今のうちにここから離脱することを推奨する。

 

では行くよ。

 

イベント前

 

正直最初にバースデーイベントがあると発表された時は、「どうせ私行けないし」と謎の悟りを開いたような口ぶりをして事務所の中で腕を組んでいたのだが、それは単にAqours 5thとのスパンが短くて有給取れるか(そもそも取っていいのか)という心配があったから勝手に諦めていたということ。

 

それに、その前にすでにアニサマに逢田さんがソロとして歌うという吉報があったから、無理してもアニサマに行くべきか結構悩んでいた。おそらくどっちかにしか行けないからだ。

 

おそらく晴れの舞台であろうアニサマに参戦して、10分ぐらいその姿を目に刻むか、告知や詳細では歌唱について一切触れていないバースデーイベントに参加し、2時間ぐらい時間と空間を共有するか。計算高くなる瞬間だったけど、そんな風に考えると答えはすぐに出た。

 

8/8のソロイベントに行こう。よく考えたら有給なら取るタイミングを計ればいい。

 

別にアニサマに愛着がないわけじゃない。今年もアニサマの出演アーティストの発表をワクワクしながら待っていたし、何年前では毎年「アニサマに行きたい!」と夏になるたびに叫んでしまう人間だったのだ。それでもとても現実的なこと(例えば遠征のコストとか)を考えると、今の私にとっては絶対ソロイベントの方がはるかに行くべきイベントであり、例えライブパートがなくても、逢田さんがソロデビューした後の初イベントの現場には絶対に居合わせたい(それにソロデビューしてまもなく1st EPしか出していないアーティストの初ステージがアニサマのような大きい舞台なんて、あまりに重すぎるから、告知では触れていないだけでその対応として一回バースデーイベントで歌って腕慣らしをして、ソロで歌う感覚を掴んでもらうという作戦は大いにアリと勝手に推測していたしね)。

 

夜明けの先を見届けたかったから。

 


イベント当日


嬉しい(そしてとても申し訳ない)ことに、今回も優しいフォロワーさんに助けてもらえて、無事に両部参戦することができて、年休申請が無事に通ったと知った時もリアルでガツポしていた。とはいえ、逢田さんに逢うという実感が今まで以上になくて、前日までは全然若干「無ずら」だったのだが、いざ8月8日0時になったら急に現実がぶん殴ってきた。


「お前は今日ずっと逢いたかった人に逢うんだ」と。


ワクワクしている。浮かれている。だから朝11時に着くという予定を破って、フォロワーさんがいるスタバに行って合流して、手紙書いているところを監s...見守っていて、そのあと会場に行ってフラスタの写真を撮り、挙句物販にまで並んでしまった。


そう、今まではなるべく現場の物販を避ける人間だったのに、このイベントでは初めて人混みの一人になった。


雨女の逢田さんがあの日「バースデーイベント当日は絶対晴れにしてやる!」と宣言したとは言え、この暑さではただただのやり過ぎなのた。何回「暑い...」と嘆いたことか。しかし不思議なことに、そんな暑い日の中の物販並びさえ楽しかった。5thでエンカした方々との再会も果たせて、5thで逢おうと約束したのに逢えなかった方々とも逢えて、おまけに8月8日恒例のバースデーソングの感想もいただけて。その楽しさはまるで8月8日が自分の誕生日かのようだ。もちろん主役のことは忘れていないし主役と逢えることが何よりの楽しみだったけど、開場前もこんなに楽しい時間を過ごせた。

 


「それでは、いざ進もう」。

 


イベント中


昼の部は一階立ち見で整理番号が700代の後半のため、本当に隅っこの隅っこの位置で、おまけに周りの方々も若干身長が高いから、スクリーンを覗くだけで精一杯だったが、夜の部の座席も原因ではあるだろうけど、それでも充分楽しめる自信があった。

 


この場に、あのステージに、もうすぐあの人が登り、夜明けの始まりもそこで告げられる。

 


待ち切れないね。

 

 

そんなこと考えていたら、ふっと力の強いオシャレな音楽が流れ、スクリーンには子供の姿と今日の主役の姿が映った。


不思議だ。子供の頃の写真は写真集ですでに拝見させていただいたのに、あの可愛らしい、無邪気な子供が今では立派な美人に成長し、みんなを魅了していることに、とても不思議な気持ちを抱えた。一年の差しかないのに。


主役の逢田さんがVTRの後に観客の歓声とともに登場し、挨拶の後にMCの松澤千晶さんもステージに入り、イベントは正式に開始したけど、イベントの後の今で思い返せば、このイベントでアウェイになったことが一切ない。例えば他のイベントだと途中はともかく、スタートしたまもなくの時間ではどうしてもまだ集中していなく、しかし昼の部は隅っこにいることが原因か、ステージの状況を覗くのにすでに精一杯で、逆にものすごく集中できた。


そして、イベントが進めば進むほど、個人的にはこのイベント自体が逢田さんと逢田さんのチームの特性を表している気がしてきた。


ソロデビューに関しての話に、初の朗読劇。


観客の笑いを大いに取る初体験チャレンジコーナーとVTRに、逢田さんの松澤さんや北原沙弥香さんとの掛け合い。


もちろんバースデーイベントだからという点もあって、楽しい面白いコーナーをイベントの一部の内容になるのはある意味当然なのかもしれないが、真剣さとお茶目が交わる進行が、どことなく逢田さんの普段の振る舞いを連想させ、再び逢田さんについて考えさせられた。


自分の中では逢田さんは常に全力投球で勝負をし、しかしその中には真剣さとお茶目なところが共存していて、だからこそたまには爆笑な事件を起こし、本人も恥ずかしがってしまうけど、それもその真剣さの故にだと勝手に思っている。


そして、それこそ昔に気付いたことと一致しているーー私の一番好きなタイプの人間は、お茶目なところがあり、しかし本気を出すときに死ぬほどかっこいい人間なんだ。それでもおそらく本人は自分のことをカッコいいと言わないだろうけど、それも含めてそれだけ真剣で真っ直ぐに生きているのではないかと思ってしまう。


余談ではあるが、朗読劇「電子プレリュード」を二回も堪能させていただき、部ごとに担当する役が違うだけに、逢田さんと北原さんのお二方の演技を充分に楽しめることができた。女子トークの活発な会話、怒りと必死さが伝わってくる叫び声、八つ当たりの荒れた声、心と心が会話する時の落ち着いた声。初めての朗読劇だったらしいが、確実にお二人は誠に声優だと実感できた上で、あまりにも声からキャラクターの気持ちが心に直撃してしまい、そのキャラクターの当時の表情が自然と脳内に映り、昼の部では思わず目を閉じながら朗読劇を聞いていたし、夜の部では目の前のお二人の表情が脳内のキャラクターのとシンクロしてしまいそうで、逆に目を逸らしてしまう時もあった。朗読劇の内容自体は一見とても簡単な話だったのだが、Principalの収録曲を意識した部分もあり、心に留めその内容を思い返し、後ほど細かくページを捲るのが今でも楽しいのだ。

 


歌唱パート

 


ここからは歌唱パートの話になるのだが、こういう話題では私は基本調子乗って余計なことしか言わない人間であって、ここまで読んでくれた方々の中にそれが嫌な方がいるのであれば、本当に今のうちにブラウザを閉じてくれ。遠慮なく自己満足の内容をぶつけるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覚悟はしたかい?では、いざ参る。

 

 

 

 

 

 

 


ORDINARY LOVEに、アズライトブルーに、FUTURE LINE。これは両部共通のセトリであり、ソロデビューの最初の曲に、人気の高さを誇り、逢田さんのお気に入りでもある名曲に、1st EP 「Principal」のリード曲だ。


アニサマではORDINARY LOVEは絶対に歌われるのだろう。そして二曲も歌ってもらえるのならリード曲のFUTURE LINEがそこに加わるのだろうーーアニサマに参戦できない私はそう推測しているのだが、バースデーイベントのこのセトリを見て、おそらくアズライトブルーが「もしもの三曲目」になると感じた。


少し前に語ったように、ソロデビューしてからの初ステージがアニサマというのはあまりにも重すぎるから、その少し前に行われるこのバースデーイベントはおそらく絶好の腕慣らしの場になるのだろうと私は思ったし、おそらくそれはとても重要であり必要であると考えた。


逢田さんは責任感のある真面目な人間で、緊張しいとも自分で言ったから。


一応最初から逢田さんの歌声に注目していて細かく聴いてきたつもりだけど、それこそアジアツアー前では結構不安を抱えていて、アジアツアー期間の進化を耳で確かめてきた。もちろんそれしかやって来れなくて、基本どんなボイストレーニングを受けているのか、どんな練習の仕方をしてきたのかがまったくわからないから、ぶっちゃけるとこれはただの妄想話に過ぎない。


でも、割と思った。「昼の部ではおそらく緊張にやられる」と。


ただ、これは私の中では結構納得できる状況であり、むしろそれでも大丈夫とも思えた。だって、初のソロステージでしょう?今までその隣にずっと8人がともに進み、お互い支え合ってきたから、このソロステージは確かに逢田さんの言うように、「自分一人のステージであり、スタッフチームのサポートはもちろんあるけれど、それでもこれは自分のステージ」なんだ。


それなら私たちの役目は明確だ。「ここにいるから、大丈夫だよ」と想いを伝えることーーそう思って、私は昼の部で隅っこでサイリウムを振りながら口パクで歌っていた。


身長の問題でやっぱりあまりスクリーンがよく見えない。ステージも見えない。震えている声が聴こえた。懸命に歌う姿がきっとそこにあった。アーティストとして小さな一歩を命かけて踏み出そうとしている人がいた。


ここにいるよ。私たちここにいるから、聴いているから。


いつの日を思い出す。でもきっとあの日よりもずっとずっと強くなった。そう伝わってきた。


だからまた気付いてしまった。技術よりも大切なものにまた心が打たれてしまった。


これは確かに一人の闘いなのかもしれない。ボイストレーニングとか練習とか、ファンがなんとかできることじゃないし、そもそもそんな立場にいるのはファンの私たちじゃない。でも、着いて行くことができる。味方でいることができる。「一緒にいて、その歌を聴いててすごく楽しいよ」と伝えることができる。


きっと「楽しい」と気付いた瞬間、私の知っているあのCD音源を超える歌声がみんなを驚かすように飛び出してくれると信じているから。


そしておそらくそれが、昼の部のFUTURE LINEと夜の部の歌唱なのだ。


明らかに跳ね上がった出力はもちろんだけど、夜の部のアズライトブルーに魂が揺さぶられていた。お互いにとっては初めてのソロライブでもあって、手探り感があるのは否めないが、きっと最初に一階指定席に座っていた人が立ち上がったのは白いドレスの生まれたての歌姫に感動されたのだろう。それに釣られたか、私(と連番者の子)も立ち上がり、頑張って一点の青星になり照らそうとしていた。


私の大好きなアニメ作品「戦姫絶唱シンフォギア」の世界観には、「フォニックゲイン」というエネルギーの概念がある。それは歌唱によるエネルギーであり、戦闘中歌を歌いながら殴っていれば、出力が上昇し威力も上がり、中にも「ユニゾン」による歌の響き合いで出力がさらに跳ね上がることがあり、ユニゾンによる強敵の撃破は大体華やかな戦闘になる。


夜の部でペンライトを振るみんなと、ステージの上でアズライトブルーを熱唱する逢田さん。ここはシンフォギアの世界ではないのだが、おそらくその間には確実にユニゾンが発生し、フォニックゲインがこれまで以上に高くなり、お互いをさらにアツくさせたと私は思う。逢田さんが拍手を煽り、私も遠慮なく拍手しはじめた瞬間、こっちに向けたニコっとした笑顔から確実に「楽しさ」という気持ちが伝わってきた。


そう、歌うことも、音楽も楽しいから。怯えずに楽しんで歌い上げれば、きっとどこまでも行けるんだ。


きっとそれを、

 


「トキメキが知っているから」。

 

 

 

イベント後


楽しい気持ちがいまだに胸に残っているし、1stシングルの発売も決定され、正直今年の3月14日と同じように、先が楽しみすぎて待ちきれない。


逢田さんにとってのソロデビュー発表後の初ソロイベントが、私にとっても新しい体験ばかりだ。


ライブハウスでのイベントに、推しのソロイベントに参加すること。たった一人のアーティストの現場に居合わせたこと。なぜかはわからないけど、数が少ないとはいえ、本当に今まで参加したどのイベントよりもはるかに楽しくてアツかった。昼の部が終わった後にフォロワーさんとも話していたけど、今回のこのイベントでは観客はほぼ全部大人しくてすごくほっとしたし、いつもの「ハイ!ハイ!」コールよりも拍手を送るこの現場はなぜかすごく居心地が良かった。別にコールが嫌いとかじゃない(実際のところやる時は全力でやる派)けど、こういう「コンサート」寄りのライブが逢田さんの現場にあることがなぜか嬉しかった。トークもコーナーも含めて、おそらくこの雰囲気は逢田さんにしか作れないし、それがただただ良いと思える自分がいる。


本当に、心から言おう。本当になにもかもが楽しかった。

 

これから


バースデーイベントの後にやってくるのは、8/30のアニサマのソロステージ。


その大きなステージに果たしてどんな歌声が響くのかは、今はまだわからないし、おそらく何ヶ月後のBDでしか知ることはないだろう。


果たして震える歌声になるのか、それともアツい歌声になるのか。どちらにせよ、そのサポートを当日に参戦するみんなに託したい。


埼玉スーパーアリーナという戦場。きっとすごいことになるのだろう。


次の逢田さんのソロイベントにまた参加できるのかはもちろん今ではまだわからないけど、それでも遠くから見ているよ、レグルスの星を。


「小さな王」を。


思え返せば、バースデーイベントに参加すると決めたら、お母さんに「スキンケアがしたい」と声かけたのは、おそらく自分にとってはバースデーイベントの参戦はそういうことなのかもしれない。できるだけ頑張って、できるだけよりいい姿でご対面したいと。


ああ、待ちきれない。「僕は待ちきれない」のさ。


これからどんな風に輝き、どんな「王様」になるのか。


「もう待てないその日」。

 

【FINE】