林檎好きの戯言ログ

気まぐれでしかブログ書きません。しかし毎回長い。

After Aqours 3rd Saitama PART 1: Do Justice to Your 'GUILTY' Music 

前置き

いきなりだけど、とても悪いこと(というより、とても意地悪な文章を書くこと)にする。

 

Aqoursでの推しーー逢田梨香子の「音楽力」について語ります。

 

 最初は「音楽性」という言葉を使いたかったが、念のため調べてみた所、「音楽性」を語るには必ず「テクニック」が付いてくる、すなわち「音楽性=音楽センス」という意味で捉えられることもあるらしい。

 

しかし、もしかしたらここで語りたいのはそういうことよりも、単にAqoursでの逢田梨香子さんの音楽から見える逢田梨香子さんの音楽上の特性と、彼女の持っている力」について語っていきたいだけかもしれない。

 

もちろん「テクニック」と「センス」から避けることはない(むしろ避けられない)が、その「テクニック」と「センス」を中心に語りたいわけでもないし、なにより私自身はプロではなく、ましてや逢田梨香子さんが今までどんな音楽トレーニングをやってきたのかが知っているような人物でもないので、あえてちょっと曖昧なワーディングにしてしまった。

だからこれはいつも通りの戯言であり、100%本気にされたら困る、大いに困ってしまう。私はただのシェフ(逢田梨香子さんのファン)でしかないからね。

 

ちなみに「なぜこのタイミングで?」って言われると、

 

ーーそりゃ、1st、2nd、函館UCが終わり、そして3rdが始まったこの時点で、ようやく逢田梨香子さんの「ソロステージ」を見届けることができたから…というのは70%の嘘で、「単に逢田梨香子さんはどこまでできるのか」を、個人の視点で語ってみたかったからね。

 

君の音楽を巡る冒険ーーどこから探る?どう探る?

都合のいいことに、逢田梨香子さん(以下、逢田さん)の音楽を探るための材料は、Aqoursの他の8人より一個多い。

  1. ボーカル
  2. 楽器演奏(ピアノ)

ボーカルはCD音源とライブパーフォマンス、この二つから見ることができ、Aqoursの他のメンバーの音楽を見るのも基本そこからだと思うが、逢田さんの場合1st liveでのピアノ演奏も材料になる。 

ピアノについての話は、同じくピアノを弾く者としてほんの少しだけ視えたことを語り、そこから逢田さんの音楽力を少しだけ覗いてみたいと思う。

ちなみに自分のことを讃えてもらいたいのではなく、単に自分はどの条件を持って上述を見て行くのかと先に申告しておきたいのだけど、

この三つに頼って、遊び程度の観測を行いたいと思うが、もう一度言うと林檎好きはプロではございません。戯言を「事実」だと勘違いしないように。

 

また、おそらくかなり長い話になってしまうため、いくつのパートに分けて語らせていただく予定で、本文章はそのボーカルでの進化を語りたいと思う。

 

では、「この世界で遊ぼう」か。

 

君の歌は進化してるかい?ーー1stシングルからWATER BLUE NEW WORLDまで。 

まずはボーカルから逢田さんの歌の進化とその良さを語りたい。

 

逢田さんの歌については、個人的には三つの時期に分けられて、二つのスタイルに分けられる(ただし特例もあるが、それについては後日に触れる所存)。

 

時期:

  1. 1stシングル(君のこころは輝いてるかい?)〜 2ndシングル(恋になりたいAQUARIUM
  2. Strawberry Trapper 〜 アニメ一期 
  3. 3rdシングル(HAPPY PARTY TRAIN)・コワレヤスキ・Landing action Yeah!! 〜 アニメ二期

スタイル:

  1. Aqoursとしての桜内梨子
  2.  Guilty Kissとしての逢田梨香子

 

まずは時期の話。

気付いている、もしくはご存知している方もいると思うが、逢田さんの歌のスタイルはAqours9人の曲の中で目立っている一つの特徴、「フレーズの最後の跳ね(⤴︎)」があるのだ。他のメンバーの歌からにもたまにはその跳ねが観測できるが、逢田さんの歌では特にそれが強く、いわゆる「目印」になっている所がある。

その跳ねについては、一部のファン(正確に言うと、中国勢の所)のあいだでは結構話題になっていて、それを癖だと言い嗤うこともある。

1stシングル(君のこころは輝いてるかい?)と2ndシングル(恋になりたいAQUARIUM)のあいだには半年ぐらいの時間が空いており、この「初期」における最大の特徴は、上述の「跳ね」が存在していなかったのと、まだほんの少し地声に近い声になっていることだった。

実際の所、低いピッチになれば逢田さんは「跳ね」を入れることもなく、そもそも入れること自体が難しいじゃないかと思われる。

では、そんな「跳ね」はいつからスタイルとして「確立」されたのか?

曲の雰囲気に合わせるためだったのか、Guilty Kissの1stシングル、Strawberry Trapperでは「跳ね」が観測できるようになり、表題曲のStrawberry Trapperはともかく、Guilty Night, Guilty Kiss!になると、その「跳ね」が確実に明らかになっていた。

今までのGuilty Kissのインタビューでは、「落ち着いた桜内梨子が、Guilty Kissではどんな風に歌えばいいかのを探っていた」と逢田さん自身が言及しており、「跳ね」はもしかしたらそんな「探りの結果」だったかもしれない。

こうして逢田さんの歌は第二時期に入り、「跳ね」を持ったままアニメ一期の歌唱を行っていたのだが、一期2話での「ユメノトビラ」に入れた「跳ね」は、ある意味「やりすぎた」とも聞こえた。

桜内梨子の弾き語りである「ユメノトビラ」は、ピアノのみが伴奏になり、そんな静かなインストルメンタルに「跳ね」を入れたのはいいのだけれど、どうも制御がまだ甘い部分があったらしい。

とはいえ、その跳ねによって桜内梨子の歌声は甘みが増えて、その乙女チックな部分をうまく引き出せたと私は思う。

そして、第三時期では、見事その「跳ね」を制御できた逢田さんの歌があり、さらに言うともともと持っていた素晴らしい演技力をさらに歌に込められるようになった逢田さんがいる。

3rdシングルはこの時期のスタートであり、HAPPY PARTY TRAINでの梨子ソロパート、「知りたいのは素晴らしい夜明けと 切なさを宿す夕焼け」での切なさにいつも心がくすぐられていて、しかし本当に「上手!」と実感できたのはLanding action Yeah!!の時だった。

ちなみに過去ツイートを見返した所、どうやらコワレヤスキの試聴動画出た時すでに変化しているなぁと思っていた自分がいるらしい。

さらにその前にすでにGuilty Eyes Feverで「歌が進化している」と主張していたらしい。

 

さて、Landing action Yeah!!の話に戻るのだが、その曲の中の逢田さんは「跳ね」以外にフレージングの処理もより一層うまくなっているイメージがあって、実際歌唱におけるフレージングに気をつけなければ歌が固くなったり不自然になったりもする。

それについてはほんの少しだけど去年ではツイートしたことがある。

その他裏声と地声の使い分けや演技を込めた歌唱はもともと逢田さんの持っていた武器であり、自分はユメを語るよりユメ歌おうの「ユメを語る歌が生まれるんだね」で裏声を、勇気はどこに?君の胸に!の「違う朝だよ」で地声を出す判断が素晴らしいと思っているし、Guilty Night, Guilty Kiss!の「真剣なのに ふざけて見せたり そういうことが楽しいの」での、まるで鼻で笑うような歌声が大好きだったけど、WATER BLUE NEW WORLDの「気が付いた僕らはどこへ向かうの?」での切なさはとくに見事な歌唱だったと頷いている。個人的には己の歌にうまく演技力も込められ、「歌でもちゃんとキャラクターを認識させてくれる」Aqoursのメンバーは確実に逢田さんだと感じている。

 

ここからはスタイルの話になるのだが、率直に言うと、「ロックであるかロックでないか」というとても簡単な話。

Aqoursの楽曲は多彩であり、王道アイドル風、EDM、バラードやロック、様々の曲風が展開されているが、Guilty Kissの楽曲になると今の所はロックかEDM、いわゆるクール系の曲風がメインになっている。

CD音源では「うまく隠せている」のだが、いざライブパーフォマンスになると、「本性」がバレてしまう。

それは、 「逢田さんがどっちかというと、ロックやかっこいい系の方が圧倒的に生き生きしている」こと。

AqoursのDaydream Warriorとスリリング・ワンウェイでは、その踊りや表情から「かっこいい梨子ちゃんだなぁ」とも感じれるのだが、Guilty Kissになるとどっちかって言うと逢田さんが歌っているなぁと最近思っている。

いくつかのインタビューで好きなアーティストは?と聴かれた時の答えは、逢田さんの可愛らしい外見と裏腹に、EGOIST、SPYAIR喜多村英梨など、ロック路線を持つアーティストらだった。好みにもなると、自然に身に染み込むものがあり、それでGuilty Kissではあんな生き生きしている逢田さんが見られるわけかもしれない。(もちろんどれほど染み込むのかは個人差あると思うけど、それについては他のパートで語りたいと思う)

 

簡単なまとめ

Aqoursの歌唱担当とも言われている小林愛香鈴木愛奈を同じグループに持ち、最初はともかく、最近はそんな二人にも負けていない歌唱を見せていくれている逢田さん。1stシングルからはずっと進化し続けてきたことがはっきりと見えるし、思えば1st Liveの時Guilty Kissでの逢田さんの歌唱に驚き、2nd BDの試聴動画で当時観ることができなかったコワレヤスキのパーフォマンスの逢田さんに圧倒され、さらに函館UCでそのパーフォマンスが本物だと確認できた自分がいる。

ポテンシャルの話なら逢田さんは化け物だと確信できるし、きっと今後もさらに成長して進化を見せてくれると思う。

 

Coming up next: After Aqours 3rd Saitama PART 2: Dialogue in pianoforte 1st movement