林檎好きの戯言ログ

気まぐれでしかブログ書きません。しかし毎回長い。

うるさかったことが愛おしかった。

https://twitter.com/r_g_jol/status/1015107274283421696?s=21

 

毎週に家に来てくれるお掃除のおばさんとは1ヶ月ほど会っていなくて、この二週に全然家に来てないし、連絡もなくて家族と親戚のみんなで心配していた。

 

実家が中国だったけど、香港に来てお金を稼ぐそのおばさんは、おしゃべりが好きすぎて、しかし何よりお掃除という仕事にはかなり力を入れてやってくれていた、というか頑張りすぎていた。もう71歳だったとは思えないほど。

 

お孫さんを二人持って、一人は香港の大学に進学するためにめっちゃ頑張っていて、それでおばさんがいつも香港の大学や試験について私に、そして私の年上の従兄弟に聞いて来ていたから、私のなんとなくその孫の将来のことを少し考えていた。

 

とにかく饒舌で、話すことが好きで、うるさいって思っちゃう時もあったけど、毎回私が着替えて出かけるのを見ると、「やぁー今日もべっぴんさんねぇー!!そんなにおめかししなくても充分美人なのにぃー」とか、「そんなダイエットしなくてもいいのにぃーもっと食べなさいなぁ」とか、「やっぱり賢いねぇー!!あんた、お母さんよりえらい子になれるよぉー!」とか、いつもこう言ってくれた。

 

お世辞にもほどがある、とは少し思ってたけど、今思うと、こうして惜しみなく褒めてくれる人は、そうそういない。

 

そして、たまたまAqoursの円盤は見てて、そのおばさんはいつも「この子達綺麗ね!!!!!あんたみたいに!!」って言ってきた。いやいやいやそんなことないでしょ。

 

そんなおばさんは、まさか脳卒中でお亡くなりになったと、先程親戚から聞いた。

 

まったく、急な話だ。

 

泣くほど悲しんでいるわけでもないけど、あのお喋りがもう聞けないと思うと、少しは寂しいね。

 

褒めてくれたことが、たとえお世辞であっても、今の私にとっては、そんな褒め言葉の一つ一つが心の支えになるし、この世の中で惜しみなく褒め言葉を大声で言い出す方は本当に少ない。

 

出逢いの意味。それは偶然であっても、運命であっても、出逢えたこと自体は自分の人生に何らかの意味があるはず。

 

別にお金に困ってる(むしろ困らないほどの生活していると思われてる)わけでもないのに、お孫さんのために一生懸命働き、「私の孫本当に頑張ってるから!!えらいから!!」っと自慢してきたおばさん。もう逢えないことが、「永遠」になる。

 

後悔というわけでもないけど、たぶんもう少し、笑顔で接すれば良かったと、少しは思う。

 

家族。友人。知り合い。憧れ。

 

びっくりするタイミングで、勝手に旅立つって、そう考えると本当に怖いね。

 

「ありがとう」を惜しみなく、自分の人生の中に勝手に入ってくる方々に言うべきだったんだろうね。

 

おばさん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 

【FINE】